生産者のブランド力

オリジナルタグ・シールの値打ち

多肉植物をご存知でしょうか?
サボテン?しか知らなかった私には、こういう趣味の世界があるのかと少し驚きました。

肉厚のあるコロっとした葉?茎?に少しピンクの色がついたものや、緑が鮮やかなものなど多種多様にあります。交配の仕方によって、絶妙な色をつけることがあり、ベランダや適度なスペースで栽培できることから、人気のある植物です。

多肉植物は、一株ずつ鉢に入れて鑑賞する場合もあれば、何株かを寄せ植えにたり、壁かけできる素材に植えてカフェのインテリアにもなっているようです。

そんな多肉植物の世界とデザインについて少しお話します。

「〜さん苗」というブランド

多肉植物の鉢には、交配種の名前が書かれたタグがかなりの割合でついているそうです。
何と何を掛け合わせた個体なのかがわかるようになっていて、購入を決める上での重要なポイントになっています。

それとは別に、生産者さんの名前やロゴやイラストが入っているタグも一緒についています。
これは、誰がこの苗を育てたのかが一目でわかる、言ってみれば生産者さんのオリジナルブランドの印です。

多肉植物の界隈(以下:多肉界)には「〜さん苗」という言葉があって、有名な生産者さんとしてリスペクトされている苗の呼び方だそうです。
(↑きっと多肉界の常識中の常識)
うちがもしそうだったとしたら、「和てらす さん苗」と呼ばれているわけです

なぜ、こうして呼ばれるようになるのか?
その筋の方々に伺ってみると、親株の種類や交配の仕方によって、その生産者さんにしか作れないような色合いや肉厚を出すからだそうです。

こうなると完全にトップブリーダー感覚ですね。素人目には競走馬とか、「血統」とかそういうのと同じような敷居の高ささえ感じます。

タグが取引される多肉界

「〜さん苗」のそのものの購入も競争で物によっては高額だと聞きましたが、苗だけでなく、鉢に一緒につけてあるオリジナルのタグやシールも値打ちがあるのだそうです。

言ってみれば「血統証」ですね。

そして、この「血統証」ならぬタグやシールは、フリマアプリで高値で取引されているのだそうです!

生産者さんの関係のないところで、そうした動きがあるのは驚きですが、タグの収集家さんもいるようで、多肉界の裾野の広さを感じています。

生産者さんのタグシール

ここからはうちのお商売のお話です(笑)。
ご依頼いただいたシールは市販のタグに貼り付けて使用されるとのことで、上は角をつけ下は角を丸くしました。
横28mm×縦17mmでとても小さいですが防水です。粘着力もあって屋外で栽培してもビクともしません。

苗の購入者さんからは「かわいい」と喜んでいただいているようで、制作した側としても嬉しい限りです。(リップサービスもあるかとは思いますが・・・)

依頼者様曰く「きれいで、かわいくて、丈夫な苗を育てていきたい」とのことで、売ることよりも、里子に出す感覚で生産を続けていらっしゃいます。

生産者の全てがブランド

タグやシールの話から、本題に話を戻してきます。

多肉植物においては、苦労して手に入れられた親株と丹精込めて育ててこられた苗とがあって初めて生きてくるタグやシールなので、偉そうなことは言えないのですが、自分ブランド「〜さん苗」と呼ばれる一役を当社が担えると嬉しいなと思っています。
これは多肉植物に限ったことではなく、野菜や果物やワインや加工品のラベルにも共通して言えることです。

普段気にしていないロゴやイラストもパッと見てどこの商品かがわかるように、知恵を出し合って作られているわけですが、生産者を取り巻く小物類も生産規模に関わらず大切なのだと改めて感じさせられます。

最近の傾向

さて、自社(自分)ブランドを築くために、生産の規模に関わらず、店舗販売、ネット通販、マルシェ、フリマアプリで出品をされている方は何かしらの目印を準備されています。

シール・タグ・ステッカー

全てオリジナルというわけではなく、比較的安価でデザイン生の高い市販のシールをインターネットで購入(1枚あたり10円〜30円)し、自身で文字を書き足したりセロハンを貼って耐水性を高めたりしている方もお見受けします。

またタグをつくるのではなく、鉢に家庭で印刷したオリジナルシールを貼って自社(自分)ブランドにされている場合もあります。

デザインに生産者ご自身の写真が入ってることもありますね。

キーホルダー

こちらもシールと並んで自分(自社)ブランドとなるように、購入された方に同梱されている場合があります。

手間と費用のバランス

当社はデザインのみを請け負う会社ですので、印刷は別の専門業者にお任せしています。
ですから、当社のデザイン費用と印刷費用(当社がいただく分はありません)がそれぞれかかります。

しかし、プリンターで印刷をしたり、市販のものを加工するよりは、圧倒的に手間がかからず綺麗で用途にあったものをつくることができます。

それは、大きさ、切り抜きの形、文字の形、色などの他に、使用環境に合わせて耐水性の高いもの、剥がしやすいもの、テープのように巻いているものなどバリエーションも豊富です。
一度、元のデザインを作ってしまうと、その後は主な印刷費用になりますので長期的な目線で捉えると1つにかかる費用と時間は、全てご自身で作るのとほとんど変わらないでしょう。

和てらす のデザインは依頼主の意向を形にすることをモットーにしています。
将来の自社(自分)ブランドに関心のある方は一度ご相談いただけたら幸いです。