和柄の意味を知りおしゃれなデザインに

日本の伝統文様「和柄」を取り入れたデザイン

人気アニメで脚光を浴びることになった「和柄」は、これまでも様々な場面で取り入れられてきました。

例えば、お椀やお皿などの器のしつらえ、着物の模様、その他では建築物にも取り入れられています。

この「和柄」と呼ばれる伝統文様は、動物、花、草木、自然界にある現象(雨、波、雲、雷など)を模した柄が多く、神話、歌舞伎、生活のなかでの言われから、その意味合いを形成してきました。

多くは、五穀豊穣や開運、福徳、健康や長寿、学業や芸事の成功、子孫の繁栄など、それぞれへの祈りや願いが込められています。

単に花束を贈るのではなく、花言葉に合わせたお花を贈るのと同じように、「和柄」の持つ意味に合わせて、デザインに取り入れていくのが良いでしょう。

意味にそぐわない場面で用いると、よく知っている方々からは「??」となってしまいますから。

ここでは、チラシやWEBデザインに取り入れたい「おしゃれ」「かわいい」「縁起が良い」和柄について、いくつかご紹介していきます。

1 千鳥 〜アイコンにも使える動物編〜

古来日本では、野山や水辺に群れる小鳥を千鳥と呼んで愛でてきました。
その証拠に、万葉集では、千鳥を詠んだ和歌が多数存在します。
千鳥は固有の名前ではなく、チドリ科の鳥の総称を指しています。

千鳥格子と千鳥の紋様

どの鳥もくちばしが短く、小さくて可愛らしい鳥です。また、チドリの「チ」は鳴き声を表しているとも言われます。

水辺で見かけることが多いので、水に由来する文様や植物の文様と組み合わせて描かれることもあります。

千鳥は「千」「取り」と読み替えられ、「千の福を取る」と意味づけられています。

また、他の紋様と組み合わせることで意味をなす場合があります。
例えば、千鳥と波を組み合わせた「波千鳥」は、波間を世間に喩えて、「共に荒波を乗り越えていく」という意味があり、夫婦円満や家内安全などの縁起の良い柄としての意味があります。

いずれにしても、図案化しやすい形なので、千鳥格子や千鳥卍といった文様は、広く愛されています。

ご自身で千鳥格子の文様を作成されたい方は、別のページにあります
「千鳥格子文様の作り方 イラレなしでもOK」をご参照ください。

千鳥卍(ちどりまんじ)

どちらの柄も千鳥卍です。
背景を白くして線を際立たせるか、背景に色をつけて線を白にするか、両方に色をいれるかなどは自由に変えてよいでしょう。

どの柄もAdobe社のIllustratorで作成しています。作り手によって、作りやすい方法があるのでどの方法でもよいとは思います。

簡単な方法でよろしければこちら(近日リンク作成予定)をご覧ください。

2 梅・松・桜 〜アイコンにも使える植物編〜

梅・松・桜の模様は、菅原道真公に由来する歌舞伎にも登場する植物であり、日本人が古来から季節を感じるうえで大切にしてきた植物であります。

元日には縁起物として松を飾り、梅の香りに春の訪れを感じ、散りゆく桜の花びらには武士道すら感じることができます。

これら3種類の紋様も様々な形で取り入れられてきました。

どの文様も多様な作り方があり、単に松といっても作り手の意図によって雰囲気を大きく変えることができます。また、他の文様と組み合わせることで、質素にも派手にもできるパーツとなります。

3 七宝つなぎ

もともとは「四方襷(しほうたすき)」と呼ばれていましたが、四方(しほう)が徐々に七宝(しっぽう)に変化していきました。

円を上下左右に規則正しく連続させたものが「七宝つなぎ」と呼ばれます。

また、七宝(しっぽう)とは仏教の教典に出てくる七種の宝(金,銀,瑠璃(るり),玻璃 (はり) ,しゃこ貝 ,珊瑚(さんご),瑪瑙(めのう))を表す言葉で、

「七宝 = 財宝 = 子宝」と解釈され、おめでたい文様として用いられています。

4 紗綾形

紗綾形はサンスクリット文字(梵字・ぼんじ)の「卍」の変形連続文様。
中国から伝わった紗綾という絹織物からこの名がくる。慶弔どちらでも使える模様で、着物では、反物の地模様としてもよく使用されている。
卍の意味や途切れず長く続くことから、家系の繁栄や長寿などへの祈りが込められています。

5 麻の葉の連続文様

正六角形を基調に縦、横、斜めの直線で構成された幾何学的な連続模様です。

麻は丈夫で真っ直ぐ早く成長することや、神事にも使われるなど、邪気をはらう力があるとされたため、魔除けとしての意味があります。

現在でも産着や子供の着物、風呂敷などに使われてます。

麻の葉の文様が最初に流行したのは、江戸時代と言われています。
歌舞伎の女形として活躍した五代目岩井半四郎さんが「八百屋お七」役を演じる際に麻の葉文様の振袖を着たことで、ブームに火をつけることとなったようです。

麻の葉文様

6 青い波の文様 青海波(せいがいは)

円弧を規則的に配して波を表現した文様です。大海原で無限に広がる穏やかな波模様。平安な暮らしが未来永劫続くように、という願いが込められている吉兆文様、縁起柄です。

能楽「青海波」を演じるときの衣装にこの文様を用いたことから「青海波文(せいがいはもん)」と呼ばれるようになりました。

波文様は青系の色で描かれることが多い中、青海波文は単純化されたデザインですので、他の色でも描かれることの多いデザインです。

千鳥と組み合わせを見かけることは多いかと思います。

青海波(せいがいは)

7 和柄風の小物とその他の和柄文様

純粋な意味では「和柄」とは言えませんが、「和柄風」なデザインをいくつかご紹介して終わりにします。

「和柄風」というのは、それがあるだけで、和のイメージを呼び起こすイラストです。
年賀状のデザインにあるものを思い浮かべるとわかりやすいでしょう。

例えば、干支(十二支)、独楽、鞠、凧、宝船、金魚、富士山、水引を模したデザインなどがそれに当たります。
水引については、それぞれの形に意味があり、奥深いので新たに記事を作る必要があると考えています。

この他にも、「和柄」とされている文様はまだたくさんありますので、準備が出来次第こちらにリンクを貼っていきます。

和柄と当社名「和てらす」について

最後に、当社名「和てらす」には「日本を照らすような」という壮大な意味があります。ゆえに、日本の伝統紋様を大事にしていますし、日本の良さを発信したり、関連する品々(食品、伝統工芸品、和雑貨など)を扱っていらっしゃる方々と協力していきたいと考えています。

ゆえに、日本の農家さんや漁業、畜産業など、日本の食卓を支えてくださっている事業者さんもこれまで以上に応援しようという心構えで事業をしています。